ダンボール回収

 

リアカーにダンボールを山盛りにして500円の収入。

 

20年前は1,000円だったというのに。

 

悲しい。

悲しすぎる。

 

もう少しなんとかならんのだろうか。

 

以前、この界隈のコンビニに入ったとき

レジの店員さんがホームレスのおっちゃんだった。

 

レジの周辺からは何日もお風呂に入っていないような

熟成された芳醇な香りが漂っていた。

 

おいおい、いくら人手不足だからといって

客の鼻に異臭を放りこむおっちゃんを雇うとは。

 

このコンビニ経営者の勇気に感服だ。

 

いつ行ってもレジはこのおっちゃんなのだから

集客や評判なんぞ完全に無視。

赤字覚悟でやっている。

 

他のお客さん達も当たり前のように

軽い雰囲気で普通に買い物を済ませている。

 

むしろ店内より外の空気の方が臭かったりする。

 

街中が常に小便くさい。

さらに大便臭と、野良猫の糞尿のニオイと、

近所の皮革工場のニオイが凄かったりするので

もうどこが何クサイのかわからない時がある。

 

なので、いつも鼻の中で異臭悪臭と戦っているせいか

多少コンビニ店内が臭くても

感覚も嗅覚もマヒしているのでみんな寛容だ。

 

コンビニは大量のダンボールが出るだろうから

レジの仕事が終わったあと、

おっちゃんはダンボールを売りに行くことができる。

 

さらに空き缶のゴミも出ることだってある。

おっちゃんは二足のわらじを履いているかも知れない。

 

コンビニ側にとってもおっちゃんにとっても

助かる循環ができて一石二鳥。

 

ホームレスのおっちゃんの生活を第一に考えた

このコンビニ経営者に称賛の拍手を送りたい。

 

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