珍泥棒 <前編>

 

私の人生、どんだけ泥棒と遭遇するねんと実感した

泥棒遭遇体験第三弾。

 

12年前の冬のできごと。

一人暮らしをしていて、突然インフルエンザに襲われ

食事を作ることもできなくなったので

仕方なく実家に帰って親に面倒をみてもらうことになった。

 

実家で悠々自適に暮らして数日経過したある日。

体調も良くなったので、

そろそろ自分の狭いアパートに戻ろうかと思っていた深夜1時頃。

 

消音でテレビを観ていると

玄関からガチャガチャと鍵を開けようとする音がした。

 

当時、私の妹も実家を出ていたので

急遽妹が実家に帰って来たのだと思い、

玄関の明かりを点けると、玄関ドアのガラスの向こう側に

身長180cm位ありそうな黒い服装をした人物が立っていた。

 

私はすぐに泥棒だと気付いたので

下駄箱の上に置いていた懐中電灯を取り

高速で玄関ドアを開け、毎度おなじみ

「ドロボー!」「ドロボー!」

と叫んで追いかけた。

 

泥棒は表の道路に飛び出し、一目散に逃げた。

 

悪い奴を発見するとなぜか追い掛けたくなる衝動。

 

もしも私が外国人レスラーのタイガー・ジェット・シンだったら

シン愛用のフェンシング用サーベルを振り回して泥棒を追い掛け

見事捕まえた暁には、

そのサーベルを泥棒のケツに突き刺し、

針山状態で警察に突き出しやるのにと想像するが

漫画じゃないので、あくまでも想像の世界で終わる。

 

泥棒との距離7〜8メートル。

追いつけそうだが病み上がりで体力に自信がない。

 

家から20メートルほど行ったところにドブ川がある。

深さ1〜2メートル、幅2〜3メートルほどのドブ川で

普段、水は流れていない。

 

夏に田んぼから流れ出る余分な水の排出と、

雨の時くらいしかこのドブ川に水は流れていないのに

なぜかその日に限ってドブ川に水が流れていて

泥棒は何を思ったのか

ドブ川に勢いよく飛び込んだ。

 

 

<後編につづく>

 

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